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Airasia 3度目の国内線就航の可能性はあるのか?

 アジア最大のLCCであるAirAsia。クアラルンプール国際空港にあるAIRASIA専門のターミナル「Klia2」を拠点に、世界各都市への路線を展開しています。

 

 そんなAirAsiaですが、過去に2度日本に就航して国内線を運航するものの2度ともあえなく撤退。3度目の国内線就航はあり得るのでしょうか?今回はそんな妄想を考えます。

 

 

 


1回目の就航はLCC文化を日本にもたらすきっかけに

1回目の就航は2011年。ANAとAirAsiaが共同で出資して設立されました。

当時はまだPEACHの登場前。日本に格安航空の文化を持ち込み、この年はLCC元年と呼ばれるようになりました。

 

東京成田空港を拠点に、新千歳、福岡、那覇、ソウル、プサンへと路線を展開。

その後jetstarやpeachが成田、関空でそれぞれ勢力を伸ばしていたことをきっかけに名古屋に目を付け、中部から福岡、新千歳、ソウルへと路線を展開しました。

 

ただし、日本風のビジネスを展開したいANAと、世界基準のLCCを通したいAirAsiaで意見が対立。AirAsiaが手を引く形で一度目の撤退となります。

 

この後路線は「バニラエア」としてANAが100%出資するLCCに変化。奄美大島やセブ島などに多くの観光客を運ぶなど貢献し、現在はpeachと統合しています。

 

一時期はバニラエアやANAの機体のシートの裏にAirAsiaのロゴが残るなどして注目を浴び、ANAに機体が引き継がれても、シートベルトが赤色だったりと何気にその遺構を感じることが出来ました。

 

 


2回目の就航は名古屋拠点の新LCC。コロナ禍突入で黒字確保できず

↑写真は就航当時の広告

 

 

2回目の就航は2017年。エアアジアおよび楽天やノエビア、アルペンなどの企業が共同で出資する企業として再出発しました。

 

2014年から準備を進めていましたが、様々な不備により航空法による路線認可が下りず、就航が延期されてしまいます。結局就航まで3年もかかってしまいました。

 

路線はやはり名古屋を中心に展開され、中部から新千歳、仙台、福岡、タイペイへと路線を伸ばしていきました。

 

2020年になるとコロナ禍がやってきます。航空会社は飛行機という大きな負債を抱える為に黒字化までに長い年月を要し、その期間に挫折をすると一気に砕け散ってしまうのですが、

 

コロナによってあえなく砕け散ってしまったのです。

 

なので、2014~2017の空白の3年間が運命を左右したと言われています。またまたAirAsiaは国内線から撤退してしまうのでした。

 

現在名古屋には撤退後にpeachが侵食。ANAと連携して第1ターミナルから発着するなど支配を強めています。

 

 


独自のブランド戦略が日本になじむかどうかが焦点。

↑画像はクアラルンプールの拠点Klia2(ケーリアツー) 巨大なターミナルに就航するのはAirAisaのみ

 

 

 AirAsiaはクアラルンプールをはじめ、多くの東南アジア都市に就航し、一大LCC路線網を築き上げています。なのに日本で2度も失敗してしまうというのは何故なのか。

 

 これはひとえに、日本の高すぎるサービス業界競争にあります。

 

 日本人でも想像に難くないとは思いますが、日本のサービス業,接客業の品質というのはずば抜けて高いものがあり、それを当たり前としている節があります。

 逆に海外レベルの接客を当たり前として日本人にサービスを展開するとクレームの嵐でボイコット並みの利用率低下に繋がるわけです。

 

 LCCというのはサービスを削りに削り、ちゃんと読まない方が悪いと言わんばかりに罰金をせしめ、対応が悪かろうが何だろうが奪ったお金は返さないというのが筋です。

 

 ・・・ 言い方悪いですが事実そうでしょう。

 

 日本ではLCCであっても丁寧にお礼をし、極力親身に沿って接客をする必要があるのにも関わらず値段は同じように下げろと言ってくるのです。

 

 なんと難しいことでしょうか。外資系のLCCはこれに頭を悩ましているのです。事実として外資系LCCはほとんど発展しません。かつて存在した春秋航空日本も、スプリングジャパンと名前を変えて中国主体から日本主体へと変化してサービスを展開しています。

 

 AirAsiaは難易度の高い日本人をどのように攻略し、現在日本のLCC牙城を築き上げているpeachやjetstarと区別していくのかが期待されるのです。

 

 

 


3度目の就航は十分にあり得るがコロナ禍後の話

 AirAsiaが3度目の就航をする可能性は十分にあります。ただそれはコロナ禍明けの話となるでしょう。先述の通りAirAisaはKLを中心に多方面に路線を伸ばし、東南アジア一帯をカバーしています。

 

 そして東南アジアと日本は経済的結びつきも多く、お互いに観光客が行き来することが間違いないのです。事実、KLやバンコク行のエアアジアX線は未だに成田や関空に就航しています。

 

 となると、関空や成田といったハブ空港から、日本国内の地方都市へと向かう路線を自社で運行しLCCとしての乗り継ぎサービスを展開したいと考えるのは自然なことだと思います。

 

 成田や関空から福岡、千歳といった国内線の需要もある都市路線、および地方観光路線にも潜在需要はあると思います。

 ただ、それは東南アジアの方が日本へ、また日本人が東南アジアへと気軽行けるようになってからの話です。現状での再就航はまず無いといってよいと思います。

 

みなさんはどう思いますか?コメント欄で教えてください。