コロナ禍で大手私鉄が大ダメージの中、南海だけ黒字経営をしているだと!?

 コロナ禍で鉄道各社は大ダメージを受けました。各社が苦慮する中で南海グループだけは黒字を計上しました。  え?なんで?

 なんで黒字経営で来てるの!?!?!?!!?

 

 


鉄道会社は鉄道運営に専念しているわけではない。

 鉄道を保有する会社で鉄道のみを運営して利益を上げているというのは、せいぜい地下鉄をやってる会社ぐらいです。最近は地下鉄でも鉄道以外の業界に手を出し始めています。

 

 例えば百貨店。新宿にある小田急百貨店や京王百貨店。名古屋の名鉄百貨店に梅田の阪神百貨店などなど。私鉄各社が入り乱れる都市部には鉄道会社の名前が付いたデパートがよくありますよね。

 

 次にホテル。全国に展開する東急ホテルズやUSJ等にある京阪ホテルに相鉄フレッサインなどなど。

 

 そして不動産。阪急池田エリア宅地開発がその発祥で、京成が開発した千葉ニュータウンには多くの人が住んでいます。

 

 このほかには物流。近鉄エクスプレスは世界でも有数の国際物流企業として有名です。

 

 

このように、鉄道各社は多くの事業を展開する一大総合企業であることが多く、鉄道やバスなどでの運輸収入は全体の30~50%にとどまっている事が多いのです。

 

 

 

 


堅実な南海は百貨店を持たずにショッピングセンターを持つ

 南海は百貨店の運営を行っていません。その代わりにショッピングセンターの運営を行っています。難波、泉大津にあり、過去には新金岡や徳島にあった「CITY」や、なんばパークス。泉が丘のパンジョに堺のプラットプラットなど…

 

 多くのショッピングセンターを運営しているのです。では南海沿線に百貨店は無いのか?と言えばそうではなく、南海のビルテナントを貸し出して百貨店に入居してもらっています。そう、高島屋です。

 

 大阪に3店舗ある高島屋はすべて南海グループ沿線。すべて南海のビルに入居しているテナントとされています。

 

 

 これがどうした、ということですが

ショッピングセンターはテナントから家賃収入を得る事で設けており、百貨店のように商品を買ってきてお客様にお売りするということはしません。そして店が閉まろうが時短営業になろうが家賃を取ればよいので、在庫を抱え込むということとは無縁だったわけです。

 

 もちろん店の撤退などが相次ぎ家賃収入を下げざるを得ない状況ではあったかもしれませんが、他社の百貨店の赤字よりかはマシだったわけです。

 

 

 

 


ホテルもレジャーもほぼない。

↑画像は南海グループのホテル「中ノ島」

 

 

 コロナで打撃を受けた業種としてはホテル業界とレジャー業界でしょう。自宅から出ない日々が続き遠出をしない限り使わないホテルに泊まる人はほとんどいなかったわけですし、テーマパークへ遊びに行く人はもっといません。

 

 これらを多く展開する東急や近鉄は苦しんだことでしょう… 東急ホテルズの宿泊率低迷による赤字や、志摩スペイン村ももぬけの殻だったことが予想されます。

 

じゃあ南海も苦しんでいるのか?と言えばそうではなく、南海が持つホテルは、紀伊勝浦の中ノ島のみ。あとレジャー施設といえば公園とゴルフ場と、住之江競艇ぐらいです。

 

 

 「中ノ島」は関西にお住まいの方でおじさん世代の方であれば超有名なホテルの一つなんですが、よくよく考えると「なんで南海の持ち物なの」としか思えない旅館でして。素晴らしい旅館であることには間違いなく、私も1回行ってみたいんですが、なかなか機会に恵まれません。紀伊勝浦なんてめっちゃ遠いもん!

 

 難波のスイスホテル南海大阪は、これまたスイスホテルに貸し出したテナントだそうで… 

 

 

 

 


熱心な宅地開発。周りが手放しても丁寧にこねくり回した。

 宅地開発には熱心です。バブルがはじけて都心回帰の風潮が目立つ中で鉄道各社は遠方の宅地開発を手放しつつあります。近鉄な名張や桔梗が丘の発展に対してあきらめムードにしてる所はあります。

 

 ただし南海はそうではありません。熱心に自身が抱える土地の宅地開発を行っており、高野線の林間田園都市や本線の阪南スカイタウンなんてのは南海が丁寧に開発を続けています。

 

 おうちなんてものは、元から簡単に購入できるものではありませんし簡単に退去もしません。おうち需要が増える中でおうちを手放さなかったということは、それすなわちその街の経済の利益すべてを南海が吸い上げることができるということですから、

 

 これまた凄い黒字化に貢献したわけです。

 

 

 


トラックターミナルが大当たり!宅配需要の高まりでぼろもうけだぁあ

 南海が保有するものとして、北大阪/東大阪トラックターミナルという施設があります。トラック輸送の物流拠点として、長距離大型輸送から単距離小型輸送への切り替えを行うのがトラックターミナルの役割なんですが、

 

 これがコロナによる宅配需要の高まりで大当たりしたわけです。

 

 しかも、運のよい事にコロナ直前大規模な拡張工事を行っており、結果として大量のトラックを資金繰りの苦しい中さばく必要がなくなっていたのでした。

 これによりがっぽがっぽ儲けられておられるのです。 うらやましい!

 

 

 


まとめ

 いくら南海が黒字だといっても、借金の返済やなんやらで最終は赤字になってしまったそうです。まあただ他の鉄道会社に比べてもその下がり幅というのは落ち着いたものになっているというのには変わりありません。

 

 今後のコロナの展開によっては別の動きがみられるだろうし、必ずしもこれが正しい道だったという訳でもないと思います。

 南海は関空の空港輸送を担う部分がありますので、はやくインバウンド需要が復活して多くの業界に手を出してほしいと思います。