OCATや阪急三番街に足を運んだ時、四国行きのバスが多く発着する光景を目にすることが出来ます。他の都市へのバスよりも充実した本数と路線数。一見余剰にも見えますが… 何故これほどの本数が運行されているのでしょうか?
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大阪~四国の高速バスネットワークについて
下の写真は大阪発着の四国行き高速路線バス一覧です。 どの路線も十分な本数と多くのバス会社によって運行されているということが分かり、過密路線によってはバス会社による競合も見られています。

↑図表は渡邉が作りました。かってにコピーしていいっすよ
四国は他の都市に比べて全体的に人口が少なく、鉄道のような大量輸送を得意とする公共交通機関はその有能性を発揮する事が難しい環境にあります。
(いくら人口が少ないと言っても、その人口密度はヨーロッパの先進国レベルではあります。)
そのため各都市からの輸送は高速バス程度(1便当たり40名定員)がちょうど良い箱なのではと予測することが出来ます。
松山や高知については、伊丹空港からの航空機も10往復程度、岡山から新幹線に乗り換える形でJR四国による特急電車の運行も盛んです。
経済的結びつきが強い本州=四国の関係性
四国は本四連絡橋の開通前より対岸の本州の街と密接な経済関係にあります。

これは、徳島県が関西広域連合に加入している事、岡山と香川で広域テレビ圏を形成している事などでその片鱗を見る事ができます。
そして、岡山や広島も関西との結びつきが強い県ですので、実質的に関西と四国の関係性は強いものとなっているのです。
そのため、四国=関西の移動需要は四国=東京の移動需要よりも圧倒的に多く、その利便性は東京にむかう場合よりも大阪へ向かう方が圧倒的に便利となっているのです。
これは東京から陸路移動時間が4時間を超える都市においては四国以外に見られるものではなく、通常は関西よりも関東への移動需要が大きくなっています。
1日60往復の大阪~徳島、香川は利便性でも優位に立つことが出来ている
特に東四国(香川県、徳島県)の場合は関西圏との距離も近く、徳島県に関しては「関西経済広域連合」に鳥取県、福井県と共に加入しているほど関西との結びつきが強いエリアです。
その需要の多さに加え、淡路島を経由する「神戸淡路鳴門道」には競合鉄道路線が無く、四国に繋がる鉄道路線は岡山駅からの瀬戸大橋線に限られているために所要時間でも1~2時間程度優位に立つことができるのです。

上記の経路マップを見ると一目瞭然で、東四国エリアに岡山周りで行くことはよほどの遠回りをしているということがお分かりいただけると思います。
高速バスの優位性はその価格帯にありますが、これらの路線では所要時間や本数においても優位性が保たれていると言えるでしょう。
まとめ
関西=四国の高速バスネットワークが充実している理由については以下の通りです。
- 人口が圧倒的に多い街が存在しないため、鉄道などの大量輸送が必要ないから。
- 経済的結びつきが強く、移動需要が大きいから。
- 鉄道では迂回をしなければならない場所もあり、所要時間でも優位に立つことができているから。
でした。
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